キャットフードの定番品として40年以上のロングセラーを続ける黒缶。
その愛され続けるひみつを探るため、アイシア社内のいくつかの部署に突撃取材。
黒缶が愛されるひみつに迫ってみました。
インタビュー
01営業企画部 マーケティング課
まずは、広告やブランドのイメージづくりを担当するマーケティング課です。
そうですね、私は「猫缶の元祖」だと思います。
40年以上中身もイメージも大きく変えずにやって来て、たくさんの支持をいただいているロングセラー商品ですから。
黒缶には確固としたイメージがありますから、新しい商品(ブランド)に比べれば手はかかりません。ただ、品質やイメージを守りながら、時代の要求やトレンドにどう 応えていくかというところに難しさがあります。 例えばパッケージですが、20年ほど前までは「フィッシュ」という表記が主流でした。当時、中身はカツオかマグロのどちらかを使用していたんですね。そのうち、いつもと同じ黒缶なのに食べない…、というお問い合わせが時々入るようになりまして。猫によってカツオ好きだったりマグロ好きだったりしますから。そこで、お客様のご要望にいち早く応え、原材料表示を明確にした「黒缶」にリニューアルしました。また、近年、猫の高齢化が進んでいることに着目し、高齢猫に配慮した黒缶も拡充しました。
猫がおいしく食べてくれると評価されている商品なので商品自体を改善するだけでなく、その価値をどう伝えていくかが課題だと思っています。たとえば、黒缶のベース素材である赤身肉の栄養素をわかりやすくパッケージに表記するなど黒缶の価値向上にも取り組んでおり、黒缶を使ったことのない方にぜひ試していただきたいですね。
品質、価格、供給体制、普遍性、の4つでしょう。変わらない品質の製品を、お求めやすい価格で、いつでもどこでも手に入るようにする。そのような"安心と信頼"をお届けしているから、「黒缶」はお客様にずっと選んでいただけているんじゃないでしょうか。
インタビュー
02品質保証室 お客様センター
次は、お客様からのお問い合わせやご意見などに対応するお客様センターに聞きました。
黒缶は商品が多数あるので質問の数自体も多いのですが、中でも
● アイテムの違いについて ※黒缶ラインナップページはこちら
● 総合栄養食、一般食ってなに ※下記参照
● 食べさせる量について ※下記参照
という3つが多いですね。
驚いたのは、タイの情勢が不安定だった際に黒缶の生産に支障がないか問い合わせがあったことです。やはり、お客様の生活に密着したブランドなんだと感じました。
インタビュー
03営業企画部
最後に、卸店さんや小売店さんなどと取引をしている営業部門に聞きました。
実は、バイヤーさんに対して黒缶をアピールしたことはないんです。ただ、特売のときの売上データを集計して、黒缶が売れる商品、お客様を集められる商品だということを再確認してもらうことはあります。
どこのお店のどのバイヤーさんでも、もうみなさん黒缶についてはご存知なんですよね。こちらからアピールしなくても、販売店様から「黒缶の特売をやらせてほしい」と要望されることもあります。折り込みチラシに載せたときの集客力が、非常に大きな商品なんですね。ですから、新しい黒缶のアイテムが出たとしても、あまり説明をする必要もないくらいです。
それは選ばれている理由も同じになると思いますが、変わらないおいしさと品質ですね。つまりよく食べてくれるというところでしょうか。もちろん価格的にお求めやすいという部分も大きいですが、いつでも売っている、どこでも売っているというのも 大きいんじゃないでしょうか。お客様にとっては、それもひとつの安心感ですからね。
それも、変わらないことの表れなんじゃないでしょうか。パッケージのイメージは基本的には変えないでほしいです。昔からあるお菓子などもそうだと思いますが、せっかく築いてきたイメージは大切にしたいです。その中で、買ったことのないお客様には一度ぜひ試していただきたい。一度味見していただいて、おいしさと品質を確かめていただきたいですね。